こんにちは。今回のテーマは重要な不規則変化動詞についてです。
ドイツ語の難しい点は「動詞の変化」にあると思います。ドイツ語の動詞変化についてはLektion2で説明していますのでご覧ください。
前回のLektion3では重要な動詞(sein, haben, werden等)の人称変化を覚えていただきました。
今回は不規則変化動詞について学びます。
ただし、Lektion3で学んだ重要な動詞(sein, habenなど)と違い、不規則な変化と言っても一定のルールが存在する動詞です。
そのルールに従う動詞は多く存在しますので、今回しっかり覚えていきましょう。
1. 不規則変化の3パターン
前回Lektion3では人称代名詞と動詞変化をセットで覚えていただきましたが、今回は母音によって変化の仕方が変わる動詞です。du と er / sie / es のみ不規則変化します。
母音によって変化する動詞は主に以下の3パターンしかないので、パターンごとに覚えていくとよいと思います。今回も覚え方を一覧にしたものを下記に添付してあるので、表を使って覚えましょう。
どのレベルになっても間違えやすく忘れやすいため、最初の段階でしっかりと覚えましょう。
1. a ⇒ ä
動詞の語幹 (Stamm) に 、aが含まれる際に、duとer / sie / esの動詞変化が不規則となります。
語幹とはlaufen (走る) のlaufをさします。laufenもaが含まれていますよね。そのため、
du läufst
er / sie / es läuft
とaの部分がäと変化します。
2. e ⇒ ie
eが語幹に含まれる動詞は ieと変化します。eが語幹に含まれる代表的な動詞はempfehlen (勧める) があげられます。先ほどと同様にduおよびer / sie / esの人称変化が不規則となります。
du empfiehlst
er / sie / es empfiehlt
と変化します。e → ie型で注意していただきたいのが、よくduとer / sie / esが同様の変化をするという点です。例えば、lesen (読む) の変化を見ていきましょう。
du liest
er / sie / es liest
このようにduとer / sie /esの変化が同じ動詞も多いので、新しい動詞を知った際に調べる癖をつけていくとよいかと思います。
3. e ⇒ i
先ほどと同じeが語幹のもので”ie”ではなく”i”と変化する動詞もあります。代表的な動詞ではgeben (与える) があげられます。duとer / sie /es の際の変化を見ていきましょう。
du gibst
er / sie / es gibt
In Japan gibt es のような形で使う方も多いかと思います。何回も使えば必然と動詞の変化もわかってくるので、頑張って覚えていきましょう。
2. 重要な不規則変化動詞 一覧表
3. 動詞の位置について
Lektion 2〜4を通して動詞の人称変化について学んでいただきましたが、ドイツ語をこれから使用されるときに、絶対に覚えておいてほしいルールについて軽く説明させていただきます。
ドイツ語は動詞の位置は絶対に文の2番目にくるという厳格なルールがあります。詳しくは、 また学習していきますが、まずは「主語が来たら必ず動詞がくる」という感覚を身につけましょう。
4. 練習問題
それでは今日学んだ不規則変化動詞のルールに沿って、以下の問題にチャレンジしましょう。
【問題】
1. Du ( ) Eis. (essen)
2. Sie ( ) das Buch. (lesen) *Sie:「彼女は」
3. Es ( ) Sonne. (geben)
4. Er ( ) jetzt. (schlafen)
5. Ann ( ) mir den Film. (empfehlen)
6. Du ( ) oft Rock. (tragen)
7. Johann ( ) Fernsehen. (sehen)
【解答】
- isst 2. liest 3. gibt 4. schläft 5. empfiehlt 6. trägst 7. sieht
5. まとめ
今回は「重要な不規則変化動詞」を学びました。ドイツ語を始めた方にとって最初の難関は人称代名詞と動詞の変化だと思います。
ポイントは、出てきた単語の動詞変化を一つずつ覚えることです。そうすれば、初めて見る単語でも動詞変化が予想できるようになると思います!
次回は、「Lektion5 話法の助動詞」を学びます。
Auf wiedersehen!!
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