こんにちは。
前回のLektion 4では動詞の不規則変化を学びました。
今回は話法の助動詞の用法と意味について学んでいきましょう。
ドイツ語の助動詞も通常の動詞と同じく、人称代名詞によって変化をします。(人称代名詞はLektion2,3,4で説明しています)
ドイツ語の人称代名詞と動詞はセットで覚えるしかないので、今のうちに何度も触れて勉強しましょう。
今回もドイツ語の話法の助動詞の意味と人称変化をまとめた表を添付するので、ぜひ活用して覚えていってください。
1. 助動詞とは?
先ほども軽く説明をしましたが、助動詞とは動詞とセットで使用し、動詞の意味に変化をもたらす効果のある言葉になります。
まずは、どういったものか日本語で考えてみましょう。例えば、ピアノを弾くとピアノを弾くことができるとではニュアンスが変わってきますよね。
その他にも、音楽を聴くと音楽を聴くべきだを比較すると「べき」のほうには強制力がありますよね。もちろん、このような表現をドイツ語でもよく使用します。
2. ドイツ語と英語の助動詞の使い方の違い
まずは「私は英語を話すことができる」という例文を見てみましょう。
英語: I can speak English.
ドイツ語: Ich kann Englisch sprechen.
黄色マーカーが助動詞、青色マーカーが動詞となります。
このように、英語では助動詞の直後に動詞がきますが、ドイツ語の場合、動詞はその文の一番最後におかれます。つまり助動詞が2番目、動詞が文の最後に配置されます。
ドイツ語の助動詞は英語と異なり、助動詞を用いる場合は必ず動詞は最後にくるというルールがあります。最初は慣れないかもしれませんが、助動詞を使用するときは常にこのルールを思い出しましょう。
3. ドイツ語の助動詞の種類
話法の助動詞の種類は6種類あります。
次のLektion 6では詳細な意味と例を説明しますが、まずこの6つの助動詞を覚えてください。
<話法の助動詞6種類>
1. können : 〜ができる (能力・可能性)
2. müssen : 〜しなければならない (必然性・強制)
3. dürfen : 〜してもよい (許可・資格)
4. wollen : 〜したい (意図・願望)
5. sollen : 〜したほうが良い (主語以外からの強制)
6. möchten : 〜したい (願望・希望)
このイメージを覚えておくと、助動詞が使いやすくなると思います。
4. 助動詞の人称変化
話法の助動詞の人称変化も不規則変化となります。möchten の変化は arbeiten と同様の変化をします。その為、新しく覚えていただく箇所は möchtenを除く助動詞の、ich、du 及び er / sie / es の変化となります。
können を例に変化をみてみましょう。これまでのLektion 2、4 のように、du と er / sie /es のみならずichも不規則変化していくのでしっかりと学習していきましょう。
<könnenの人称変化>
ich kann
du kannst
er / sie / es kann
wir können
ihr könnt
Sie können
このように人称が変わると、助動詞も変化していきます。発音も異なってくるので、声に出しながら例文などを読み、発音・人称変化・位置をまとめて覚えていきましょう。
5. 練習問題
【問題】
1. Sie ( ) gut Klavier spielen. (können)
2. Ich ( ) das Buch lesen. (müssen)
3. Er ( ) nach Spanien fahren. (möchten)
4. Ihr ( ) zur Schule gehen. (sollen)
5. Kinder ( ) nicht laufen. (dürfen)
6. Du ( ) in Deutschland arbeiten. (wollen)
【解答】
- kann 2. muss 3. möchte 4. sollt 5. dürfen 6. willst
まとめ
今回は、話法の助動詞について学びました。
まずは、6つの助動詞をしっかりと覚えましょう。そして助動詞が使われる文は、助動詞が2番目に、動詞が文の最後に来るルールになれることが大切です。
助動詞を使えるようになれば、作文や会話表現がとても豊かになります。是非しっかりと身につけましょう。
次回は、「話法の助動詞の使用方法」について、より詳しく学びます。
Auf wiedersehen!!
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