【Lektion 11】ドイツ語の動詞の位置 (Position)

Grammatik (文法)

こんにちは。今まで、肯定文・命令文・疑問文などを学んできました。

今回はこれまで何度も出てきた、品詞(動詞)の位置について、ルールを細かく説明します。

ドイツ語はご存知の通り、とてもルールに厳格な言語です。特に、動詞の位置は重要な要素となってくるので、詳細に説明いたします。


Naschkatze
Naschkatze

ドイツ語は「動詞の位置」が大切だったね!

1. ドイツ語の動詞の位置

これまでにも何度も書いていますが、ドイツ語では動詞は文章の2番目におかれます。

これはドイツ語の基本的な文法のルールで、必ず守らなければなりません。逆に言えば、動詞が2番目にきてさえすればよいのです。

ただし、例外があったことを覚えていますか?

命令形」の場合と、「JA /NEIN で答えられる疑問文」の場合です。この時、動詞は文章の先頭に置かれましたね。

一方、疑問文の中でも 「W から始まる疑問詞を使った疑問文(W -Fragen)」の場合は、動詞は疑問詞の後、つまり文章の2番目におかれます。


命令形、疑問文について復習したい方は、Lektion8、Lektion9、Lektion10の記事を参照してくださいね。

【Lektion 8】ドイツ語の命令形 (Imperativ)
今回はドイツ語の命令形について説明します。命令形は2人称である、du / ihr / Sieに向けて使われ、それぞれ命令文の作り方が異なります。命令形の変化の仕方と文法は少し特殊なので、注意して学習していきましょう。
【Lektion 9】ドイツ語の疑問文 (Fragen mit Ja oder Nein)
ドイツ語の疑問文の作り方と答え方について説明します。今回はJA (はい)、もしくは NEIN (いいえ) のみで答えられる疑問文のみ取り上げています。
【Lektion 10】ドイツ語の疑問文 (Die W Fragen)
ドイツ語にはJAとNEINで答えられる疑問文と、疑問詞を用いた疑問文があります。今回は疑問詞を用いた疑問文「W-Fragen」について説明します。8つの疑問詞「Was, Wo, Wann, Warum, Woher, Wohin, Wer, Wie」について学んでいきましょう。


わたしの体験談①

ドイツ語教室に行き始めて1カ月ほど経過したころ、ドイツ語で簡単な文章が作れるようになりました。もちろん、まだ最初に考えるのは日本語で、それをドイツ語に言い換えているような状態です。

ペアやグループで簡単な会話表現を作って、それを読むという授業がありました。その時に、先生に何度も言われたのが、動詞の位置です。よく “Das Verb steht auf Position 2!” (動詞は2番目!) と注意されていました。

最初の頃は、どこまでが主語かなどがわかりにくいので、動詞の位置を間違えることもあると思います。でも、動詞は2番目におかれるというルールだけは忘れないようにしてください。

 
Naschkatze
Naschkatze

Das Verb steht immer auf Position 2!!


2. 動詞2番目のルール

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「彼は土曜日にレストランに行く」という例分を使いながら、このルールについて説明いたします。

Er geht am Samstag ins Restaurant.
Am Samstag geht er ins Restaurant.
Ins Restaurant geht er am Samstag.
(Ins Restaurant geht am Samstag er.)


この例文のすべて、動詞が2番目にきていますね。

( ) してある文章は言えなくもないですが、使われることは全くないと思っていただいても構いません。主語は動詞の前後におかれることが通常です。

2つ目以降の例文は、動詞が3番目ではないの?と思われるかもしれません。しかし、「Am Samstag」や「Ins Restaurant」など、前置詞とセットになったものは、一つのまとまりとして考えます。

「土曜日に」、「レストランへ」を一つのまとまりとして考えるのと同じです。


3. 文の初めにくる品詞


文の初めにくる品詞に特にルールはありません。動詞が2番目に置かれれば、先頭に置く品詞は自由なのが、ドイツ語の文法ルールです。

日本語でも、強調したい語を初めにもってくることはよくありますよね。実は、ドイツ語ではそれが特に顕著です。つまり強調したい箇所を先頭に配置する傾向があります。

Er geht am Samstag ins Restaurant. 彼は土曜日にレストランへ行く。
Am Samstag geht er ins Restaurant. 土曜日に彼はレストランへ行く。
Ins Restaurant geht er am Samstag. レストランへ彼は土曜日に行く。


このように、強調されている語が異なりますね。何を強調したいかによって、文章の先頭にくる品詞が変わります。

わたしの体験談②

個人的に、ドイツでは「時を表す言葉」が先頭に置かれることが多い気がします。Morgen(明日), Gestern(昨日), Später(あとで), Gerade(たった今)のような言葉です。

ドイツ語の会話では、過去のことを現在完了形で話し、未来のことを現在形で話すことが多いです。つまり、時を表す言葉を強調することで、相手に時制をわかりやすく伝えることが可能なのです。


4. まとめ

ドイツ語では品詞の位置に明確なルールが存在します。このルールさえ守っていれば、他の品詞は自由なので常に動詞の位置だけを最初の頃は気にして話したり、書いたりされるとよいと思います。

品詞のルールについて、細かくまとめていますので、ぜひ活用してください。

Lektion-11-Position-1


今日はここまで、お疲れ様でした!

次回はLektion 12「文の構成」について学びます。

Naschkatze
Naschkatze

Auf Wiedersehen!!

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