【Lektion 6】 話法の助動詞の使用方法 (Der Gebrauch der Modalverben)

Grammatik (文法)

こんにちは。

前回のLektion 5では話法の助動詞の用法と意味を主に覚えていただきました。

今回は、話法の助動詞の詳しい使い方について説明していきます。この基本的な使い方を知っておけば、話法の助動詞を普段から使用していけるようになります。

話法の助動詞を使用できるようになれば、ドイツ語の使用にも幅ができるので、しっかり覚えていきましょう。

助動詞とは、英語のcan, mustなどに相当するものです。

動詞の意味を表す「本動詞」とセットで使われ、本動詞に「〜ができる」、「〜しなければならない」などの意味を補足する役割を持ちます。



1. 助動詞を含む文構造について

ドイツ語には、動詞が文の2番目に置かれると言う基本的なルールがあります。

では、助動詞を含む場合、助動詞と本動詞の位置はどうなるのでしょうか。

答えは、助動詞が2番目に来て、本動詞(原形)が文の最後に配置されます。

(例) Ich kann Englisch sprechen.

黄色マーカー:助動詞 ・・・ 2番目に配置

赤色マーカー:本動詞(原形) ・・・ 文の最後に配置


このルールを守って、助動詞を含む文に慣れていきましょう。



2. 覚えるべき6つの助動詞

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1. können (〜できる)

könnenには大まかに分類すると、3つの意味に分けることができます。

1.これまでに学習・経験したことやそれを通じてできること。

この使い方がおそらく一番多く使われます。
Ich kann Japanisch. / Ich kann kochen.
など、これまでの勉強の積み重ねによってできるようになったことを述べるときに使います。


2. ある物事をするチャンスがあるとき。

Du kannst im Sommer auf Urlaub fahren.
など、何かを行える時間・機会があるときに使用します。


3. 許可されているとき

この使い方は、dürfenと同じ意味となります。
Man kann hier rauchen.
この使用方法は動詞がrauchen, trinken, spielenなど他の使用方法と比較すると限られるので、これらの動詞と一緒に使われている時には、許可されているニュアンスを出しながら訳すと自然です。


2. müssen (〜しなければならない)

müssenの使用方法は1種類です。

絶対にしなければならない・強制力を含ませたいときに使用します。
Man muss in die Bibliothek leise sein.
このようにルールが決まっているようなときに使用することが多いです。


3. dürfen (〜しても良い)

dürfenの主な意味は2通りです。

1. 許可されていることを説明するとき (先ほどのkönnenの3番目の使い方と同様)

Hier darf man Alkohol trinken.
このような許可の場合は、主語に一般的な人を示す”man”がくることが多いです。

2. 否定形の”nicht”を用いて、禁止されていることを伝えるとき

Hier darf man Alkohol nicht trinken.
このように先ほどの文章の否定形を簡単に作ることができます。

4. wollen (〜するつもりだ)

wollenの使用方法も1種類です。

これからの予定や願望を言いたいときに使われます。


Ich will zur Schule gehen. / Ich will nach Hause.
このように今からの予定や直接的にやりたいことを述べるときに使用します。

5. sollen (〜すべきだ)

sollneの意味は主に2通りです。

1.相手に何かを提案をするとき (疑問形でよく用いられます。)

Soll ich bleiben?
疑問形で、~しましょうかという意味となります。

2. しなければならないというとき (müssenと同様)

müssenと同じように強制力を持たせますが、müssenよりが少し弱いイメージです。
Du soll deine Hausaufgabe machen.

6. möchten (〜したいと思う)

möchtenは1種類のみ使用方法があります。

個人の願望を言いたいときによく用いられる助動詞となります。


Ich möchte das Eis essen.
このように、個人的な願望を述べるときに使用されます。

3. 助動詞のまとめ

今まで助動詞について、大まかな意味を説明してきました。

助動詞を使うときに忘れてはいけないルールは1つです。文の2番目に助動詞がおかれ、文の最後に動詞が原形のままおかれるということです。

これまで説明した概要を表にまとめてありますので、学習する際に参考にしてくださいね。

könnenの例文で疑問を持たれた方もいらっしゃるかと思いますが、möchten以外の助動詞は助動詞を動詞として扱うこともできます。意味はこれまで説明してきた意味をそのまま使用してもらっても大丈夫です。本動詞になるときは、動詞がなくても明らかに意味が通じるようなときに、よく用いられています。


4. 練習問題

それでは、助動詞を使った練習問題を解いてみましょう。

【問題】

1.Du ( ) zum Arzt gehen. (müssen)

2. Er ( ) Spanisch. (können)

3. Sie ( ) einen Film sehen. (wollen)

4. Ich ( ) reisen. (möchten)

5. ( ) ich kommen? (sollen)

6. Hier ( ) man nicht essen. (dürfen)

【解答】

  1. musst 2. kann 3. wollen/will 4. möchte 5. Soll 6. darf


次回は、分離動詞(Trennbare Verben)について学びます。

Auf Wiedersehen!!

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