【Lektion 9】ドイツ語の疑問文 (Fragen mit Ja oder Nein)

Grammatik (文法)

こんにちは。

Lektion 9と10では『ドイツ語の疑問文』について学習していきます。

Lektion 9では、Ja (はい)、Nein (いいえ) で答える疑問文のみを取り上げていきます

Lektion 10では、また違った形の疑問文(W-Fragen)について取り上げるので、ぜひそちらも確認してみてくださいね。

1. 疑問文の種類

疑問文には主に「2つの用法」があります。

①「はい / いいえ」で答えられる疑問文と、②「具体的な答え」が必要な疑問文です。

日本語でも「日本に住んでいますか。」と「どこに住んでいますか。」では答え方が変わってきますよね。

「日本に住んでいますか。」は単純に日本に住んでいるかどうかを問うているだけなので、「はい / いいえ」のどちらかで答えることができます。

しかし、「どこに住んでいますか。」の場合、具体的な場所を答える必要がありますよね。ドイツ語でも質問の仕方が先の2つでは異なります。

今回は、①「はい / いいえ」で答えられる疑問文の説明をします。

2. 疑問文の作り方と動詞の位置

スポンサーリンク

それでは、ドイツ語の疑問文の作り方について学んでいきましょう。

ドイツ語の「肯定文」では、動詞は必ず文の2番目におかれることはもう覚えられましたよね。このルールはドイツ語学習する上で、最も大切な要素の1つなので必ず覚えておいてください。

命令形」では動詞は文の先頭におかれ、通常の人称変化と異なるということを、前回のLektion 8で学習しました。

【Lektion 8】ドイツ語の命令形 (Imperativ)
今回はドイツ語の命令形について説明します。命令形は2人称である、du / ihr / Sieに向けて使われ、それぞれ命令文の作り方が異なります。命令形の変化の仕方と文法は少し特殊なので、注意して学習していきましょう。



さて、本題の疑問文での動詞の位置はどうなるのでしょうか?

まずは例文を見てみましょう。

Hast du Zeit? (君は時間はある?)

Geht ihr ins Kino? (君たちは映画館に行くの?)

Lernen Sie Deutsch? (あなたはドイツ語を勉強しますか?)

といったように、動詞が「文の先頭」に置かれます。また動詞は「人称変化」していることがわかります。

命令形の時も動詞は文の先頭にきますが、疑問文の時は通常の人称変化をするので、動詞の変化はそこまで苦労はしないと思います。

“JA / NEIN” で答えられる疑問文の時は、必ず動詞・名詞・目的語などの順番になります。

ポイント

<Ja/Neinで答えられる疑問文>

  • 動詞は「文の先頭」に置かれる
  • 動詞は「通常の人称変化」をする



3. 疑問文の語尾

疑問文の最後には、疑問符「?」が必ずセットで書かれます。また、話しているときには、”JA / NEIN” で答えられる疑問文は、語尾を上げて質問します。

日本語ではそこまで語尾に注意しながら話すことがないと思いますが、語尾によって用法が変わってくることもあるので、必ず語尾を上げて質問をするようにしましょう。

4. 疑問文に対する答え方


先ほどの例を参考に、疑問文に対する答え方を説明します。

Hast du Zeit?  (時間ある?)
 -Ja, ich habe Zeit.  (時間あるよ。)
 -Nein, ich habe keine Zeit.  (時間ないよ。)  

※keinは名詞を否定する否定詞


「肯定」するときは、最初に肯定語の “JA” を付けて、疑問文を肯定文に変更します。

「否定」するときは、最初に否定語の “NEIN” を付けて、否定したい単語の前に否定詞を置きます。

否定詞は、Lektion 17で詳しく学習しますが、名詞を否定するときは “kein”、名詞以外を否定する時は”nicht” が使われます。



一方で、注意が必要な疑問文があります。疑問文の中に「否定語」が含まれる場合です。否定疑問文と呼ばれます。

まずは以下の例文をご覧ください。

Lernen Sie nicht Deutsch?  (ドイツ語を勉強していませんか?)  
 -Doch, ich lerne Deutsch.   (いいえ、ドイツ語を勉強しています。)
 -Nein, ich lerne nicht Deutsch.  (はい、ドイツ語を勉強していません。)

このように、疑問文の中に否定語が含まれる場合は、先ほどとは答え方が変わります。

NEIN” のときは同じように考えていただければ良いのですが、”DOCH” というのが出てきています。

この “DOCH” は否定疑問文を答えるときに使われ、肯定の内容を答える場合に使われます。 少しややこしいですが、DOCHには否定文を否定して肯定にする意味合いがあります。”JA” ではないので、注意しましょう。

日本語の否定疑問文に対する答え方とは異なるので、注意が必要です!

ひとこと

口頭で質問されたときに、 “DOCH” を使うのは難易度が高いです。ついつい “JA” と言ってしまうことがあります。話しているときは、書いている時よりも考える時間が短いので、最初から “DOCH” をスムーズに使える人は少ないと思います。

私も未だに、”JA” と答えてしまうことがあります。そういう時は、答えた後に「さっきは “DOCH” で答えないといけなかった。」と思うことで上達していくと思います。
何回も間違えることで、だんだん間違えることが減っていくので、あまり気にしすぎないようにされるとよいかと思います。

5. 疑問文のまとめ


これまでの解説を一覧表にまとめていますので、ぜひ活用してください。

Lektion-9-Fragen-mit-Ja-oder-Nein

6. 問題

【問題】

  1. (   )du Hunger? (お腹空いてる?)
  2. (   )Sie Japanisch? (あなたは日本語を勉強していますか?)
  3. (   )ihr aus Frankreich? (君たちはフランス出身?)
  4. (   )du auch Englisch? (君は英語も話すの?)
  5. (   )Sie Käsekuchen? (チーズケーキはありますか?)
  6. (   ) er Chinese? (彼は中国人?)
     (   ), er ist Japaner. (いいえ、彼は日本人です)
  7. (   )Sie nicht aus Japan? (あなたは日本出身ではないですか?)
     (   ), ich komme aus Japan. (いいえ、私は日本出身です)
     (   ), ich komme nicht aus Japan.(はい、私は日本出身ではありません)
  8. (   )du Auto? (車を運転する?)
     (   ), ich fahre Auto. (はい、運転します)
  9. (   )Sie um 7Uhr (   )? (あなたは7時に起きますか?)
     (   ), ich (   ) um 7Uhr (   ). (はい、私は7時に起きます)
  10. (   ) ihr nicht in Deutschland? (君たちはドイツに在学していないの?)
     (   ), wir studieren in Deutschland. (いいえ、私たちはドイツに在学している)
     (   ), wir studieren(   )in Deutschland. (はい、私たちはドイツに在学していない)


【解答】

  1. Hast 2.Lernen 3. Kommt 4. Sprichst 5. Haben 6. Ist, nein 7. Kommen, Doch, Nein 8. Fährst , Ja 9. Stehen, auf, Ja, stehe, auf 10. Studiert, Doch, Nein, nicht

7. まとめ

今回は、Ja/Neinで答えられる疑問文について学びました。

基本的に現在形の人称変化をマスターしていれば、それほど難しくないと思います。色々な例文を学んで、積極的に質問してみましょう!

Naschkatze
Naschkatze

Auf wiedersehen!

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました