こんにちは。前回に引き続き、疑問文について解説していきます。
前回のLektion 9では “JA” と “NEIN” で答えられる疑問文のみを取り上げました。
今回は「具体的な答え」が欲しいときに使う疑問文(W-Fragen)について説明します。
W-Fragenは日常で非常によく使います。ドイツ語での会話の幅も一気に広がるので、頑張ってマスターしましょう!!
1. Wから始まる8つの重要な疑問詞
英語を学習しているときに、5W1Hというのを聞いたことがある人も少なくないと思います。
ドイツ語にも、そのようにいわれる疑問詞が存在します。ドイツ語の場合はすべて、頭文字 “W” から始まるので “W Fragen” と呼ばれます。
- was : 何が・何を
- wo : どこで
- woher : どこから
- wohin:どこへ
- wie : どうやって
- wer / wem / wen : 誰が・誰に・誰を
- wann : いつ
- warum : なぜ
この8つが重要な疑問詞となります。この疑問詞はとても重要です。必ず意味と一緒に覚えましょう!
2. W-Fragenの作り方
Lektion 9で、疑問文のときは動詞が文章の先頭にくるということはすでに学習しましたよね。
W Fragenの場合も、動詞は文章の先頭に書かれます。例文とともに解説をしていきます。
Was machst du? (何してる?)
was がこの Lektion の肝である疑問詞ですね。was の次に machst という動詞がおかれていますね。machst は machen の du の際の人称変化です。そして次に主語がおかれます。
つまり、W Frage から始まる疑問文の構造は、
疑問詞 (W Frage) + 動詞 (Verb) + 主語 (Subjekt)
となります。
Was machst du am Sonntag? (日曜日は何するの?)
のように、主語の後ろに追加情報を加えて質問することも可能です。ただし、追加情報は主語の後にしかもってこれないので、その点に注意しましょう。
3. wer / wem / wen?
werのところだけ、wer / wem /wen の3種類が書かれていますね。
これはドイツ語の「格」に関係してきます。ドイツ語は「格」がとても重要な要素です。「冠詞」や「格」については、Lektion 15以降に徐々に解説をしていく予定ですが、ざっくり説明すると、ドイツ語は動詞によって目的語の「格」が変化します。つまり「1格」「2格」「3格」「4格」のどれを目的語にするかは、動詞によって決められます。
少し難しいですが、今後少しずつ勉強していくのであまり気にしなくて大丈夫です。
werは「格」によって、疑問詞の形が変化する語となります。まだ、しっかりと理解しなくてよいので、werは1格、wemは3格、wenは4格を目的語にする動詞と一緒に使用するとだけ覚えてください。
ここでなぜ2格の変化が書かれていないの?と思われた方もいると思います。そもそもドイツ語で2格を目的語にする動詞というものが、ほとんど存在していません。しかも、学習するとしても早くてもB2以上のレベルとなります。
wer の2格は wessen となりますが、あまり使う機会がないので覚えていなくてもまったく問題ないです。
4. wieについて
注意してもらいたい疑問詞に “wie” があります。
“wie” はこの一単語だけで「どうやって〜?」という意味の疑問文を作ることもできますが、”wie viel” の形で使われることが多くあります。
“wie viel + 名詞 (Nomen)” で「どれくらい (名詞) が~」という意味になります。
また、”Um wie viel Uhr〜“で「何時に〜?」という意味になります。
例文と一緒にW Fragen についてまとめ表を作成いたしましたので、例文と一緒に活用してください。
Lektion-10-die-W-Fragen5. 問題
【問題】
- ( )ist das? これは何ですか?
- ( )kommst du? 君はどこ出身?
- ( )wohnen Sie? あなたはどこに住んでいますか?
- ( )heißt er? 彼の名前はなんですか?
- ( )( )( )( )stehst du auf? 君は何時に起きる?
- ( )ist das? あの人は誰?
- ( )lachst du? なんで君は笑っているの?
- ( )kommt ihr? 君たちはいつ来る?
- ( )geht deine Mutter? 君のお母さんはどこにいくの?
- ( )möchtest du trinken? 君は何を飲みたい?
【解答】
- Was 2. Woher 3. Wo 4. Wie 5. Um, wie, viel, Uhr 6. Wer 7. Warum 8. Wann 9. Wohin 10. Was
6. まとめ
Lektion9, 10で疑問文について説明しました。疑問文は会話の幅を広げるだけでなく、ドイツ語のテストなどでも常に使われますので、しっかりと覚えましょう!
次回、Lektion11では品詞の位置について学びます!
Auf wiedersehen!
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