Hallo!!
前回のLektion 11に引き続き、『品詞の順序のルール』について学んでいきます。
「品詞の順序」とは、文章を構成する際に、品詞がどの順番で配置されるか、ということです。
今までは、現在形・疑問文・命令文について、品詞の順序を学びましたね。
簡単に復習すると,
- ドイツ語では動詞は文章の2番目に置かれる
- 疑問文(JA/NEINで答えられる場合)と命令文の時は、動詞は先頭に置かれる
というルールでした。
今回は、上記以外の文法に関する「品詞の位置=文構造」について、いくつかのパターンに分けて説明していきますね。
Los geht’s!!
1. 基本的な文構成
前回も説明しましたが、ドイツ語における基本的な文構成は、
主語 (Subjekt) + 動詞 (Verb) + 目的語 (Objekt)
となります。
もちろん、強調したい言葉によって、主語と目的語を入れ替えることが可能です。この形は基本中の基本です。
2. 主な用法の文構成
すでに、現在形、話法の助動詞 (Modalverb)、分離動詞 (Trennbare Verb)、命令形 (Imperativ)、疑問文(Fragen)の文構造については学習してきましたよね。
今回は、新たな用法がいくつか登場します。これから先のLektionで詳しく説明する内容も含まれますが、ここでは概要をつかんでくださいね。
1. 現在形 (Präsens)・過去形 (Präteritum)
ドイツ語の現在形はすでに何度か説明しているので、もう習得されていると思います。
主語 (Subjekt) + 動詞 (Verb) + 目的語 (Objekt)
例文:Er trinkt Tee. (彼はお茶を飲む)
例文:Er trank Tee. (彼はお茶を飲んだ)
となります。もちろん、主語と目的語を入れ替えることが可能です。
過去形の場合も同様に、この文構造となります。動詞を過去形にするだけとなります。
過去形の使用方法についてはまた他の Lektion で説明いたします。
2. 過去分詞形 (Perfekt)
過去分詞形に関しては後日、他の Lektion で詳しく説明しますが、基本的な文構成をここで紹介します。(過去分詞形は、会話で過去のことを話す時によく使われます!)
主語 (Subjekt) + sein / haben + 目的語 (Objekt) + 過去分詞形の動詞 (Partizip Ⅱ)
例文:Ich habe ein Stuck Kuchen gegessen. (私は一切れのケーキを食べた)
複雑に見えますが、「動詞(ここではsein/haben)が2番目にくる」という基本的なルールは変わりません。
そして、文末に過去分詞形になった動詞が配置されます。ここでは深く理解できなくても大丈夫です。
3. sein動詞・形容詞 (sein + Adjektiv)
「幸せ」「楽しい」「悲しい」「美しい」などの形容詞を使うときは、sein動詞とセットとなります。
主語 (Subjekt) + sein動詞 + 形容詞 (Adjektiv)
例文: Die Frau ist schön. (あの女性は美しい)
の順に書かれます。
この形のときは、主語と形容詞の位置が入れ替わることはほとんどありません。
4. 話法の助動詞 (Modalverb)
話法の助動詞に関しては、Lektion 5・6 で詳しく説明しています。
主語 (Subjekt) + 話法の助動詞 (Modalverb) + 目的語 (Objekt) + 動詞の原形 (Infinitiv)
例文:Ich muss die Hausaufgaben machen. (私は宿題をしなければいけない)
この場合も、主語と目的語を入れ替えることが可能ですね。最後の動詞が原形(infinitiv)になることを忘れないようにしてください。
5. 分離動詞 (Trennbare Verb)
分離動詞に関しても、Lektion 7 で詳しく説明しました。動詞が語根部分と前つづりに分かれる構造でしたね。
主語 (Subjekt) + 動詞(語根部分) (Verb) + 目的語 (Objekt) + 前つづり (Präfix)
例文:Meine Mutter steht um 6 Uhr auf. (私の母は6時に起きる)
前つづりがあるのとないのでは意味が変わってくるので、注意しましょう。
6. 名詞・動詞の組み合わせ (Nomen + Verb)
名詞・動詞の組み合わせと言われても、どのような文章かパッとわからないかもしれませんが、これはおそらくよく見る形です。
主語 (Subjekt) + 動詞 (Verb) + 名詞 (Nomen)
例文: Ich höre Musik. (私は音楽を聴く)
このように、”Musik hören” という名詞・動詞がセットとなった形となります。
このような文章は、名詞・動詞のセットで意味を覚えましょう。
7. 動詞・動詞の組み合わせ (Verb + Verb)
先ほどは名詞・動詞の組み合わせでしたが、次は動詞・動詞の組み合わせとなります。
主語 (Subjekt) + 動詞 (Verb) + 動詞 (Verb)
例文:Ich gehe einkaufen. (私は買い物に行く)
動詞+動詞の組み合わせには、”gehen + einkaufen” 「買い物に行く」や、”gehen+spazieren“「散歩に行く」などがあります。
このような文章も、動詞・動詞のセットで意味を覚えましょう。
8. haben動詞・名詞の組み合わせ (haben + Nomen)
この形は名詞・動詞の組み合わせの組み合わせと同じですが、habenを取る名詞はいくつもあります。
主語 (Subjekt) + haben + 名詞 (Nomen)
例文:Ich habe Zeit.(私は時間がある)
動詞の箇所が “haben” に変化した形となります。habenの意味はたくさんあるので、この組み合わせに出会う度に意味を意識して覚えていきましょう。
9. werden・名詞の組み合わせ (werden + Nomen)
先ほどの “haben” が “werden” に変わっただけの形です。
主語 (Subjekt) + werden + 名詞 (Nomen)
例文:Er wird Arzt.(彼は医者になる)
となります。”werden” は他の形で使用することもありますが、この形は基本なので忘れないようにしましょう。
10. 命令形 (Imperativ)
命令形は Lektion 8 で学習しましたね。
動詞/命令形 (Verb / Imperativ) + <主語 (Sie ときだけ)> + !
例文: Komm zu mir!(私のところに来て!)
命令形を使うことはあまりないかもしれませんが、形だけはしっかりと覚えておきましょう。
3. 一覧表
この Lektion で学習した用法をすべて覚えることは簡単ではありませんが、よく使用する形なので自分で簡単な例文を作成して覚えていくとわかりやすいかと思います。
参考までに、簡単な例文と Position についてまとめていますので、ぜひ活用してみてください。
4. まとめ
ドイツ語の文構造はルールがはっきりしていることがわかります。
ルールが厳しくて覚えるのが大変。。。と思う方が多いですが、このルールに従って話すことで、相手にとても伝わりやすくなるメリットがあります。
それぞれの文法に関しては、Lektion毎で詳しく勉強していきますので、これからも一緒に頑張りましょう!
次回は、Lektion13「物に対して使う代名詞」を学びます!
Auf Wiedersehen!
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